首都圏Xバンド気象レーダネットワーク(X-NET)

2006年より,首都圏の大学や試験研究機関の所有するXバンド気象レーダをネットワーク化し,首都圏における豪雨・強風の監視を行う研究を行ってきました.このネットワークはX-NETと呼ばれ,降雨強度,風向・風速のリアルタイム推定手法に貢献してきました.

X-NET最新観測画像公開中

ドップラーレーダ

ドップラーレーダと呼ばれる気象レーダは,電波のドップラー効果を利用して降水の移動速度を検出することができます.1台のドップラーレーダのみではレーダに近づくまたは遠ざかる方向の速度成分しか検出することができませんが,複数台のドップラーレーダで観測されたドップラー速度を合成することにより,風向・風速の分布を求めることができます.

MPレーダもドップラー速度を観測する機能をもっています.

レーダネットワークの利点

X-NET参画機関

X-NETにはこれまで,以下の参画機関のXバンド気象レーダーが参加していました.

レーダ所在地 レーダ運用機関 レーダの種類 観測半径
神奈川県海老名市 防災科学技術研究所 XバンドMP 80 km
東京都文京区 中央大学 Xバンドドップラー 64 km
神奈川県横須賀市 防衛大学校 Xバンドドップラー 64 km
千葉県木更津市 防災科学技術研究所 XバンドMP 80 km
埼玉県羽生市 日本気象協会 XバンドMP 80 km
山梨県甲府市 山梨大学 XバンドMP 64 km
千葉県我孫子市 電力中央研究所 XバンドMP 64 km
X-NET観測範囲